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サスティナブルな社会を目指してXⅢ

前号に対して読者の方からご質問をいただきました。そのうちの一つは道路幅員についてのことで、道路が一定の広さを確保できていなくて不便であるという事でした。道路の幅は開発行為の認可の場合6mの幅が必要です。その他は8mとか12mとか20mとか色々な道幅が決められています。

しかし今問題になっているのは既存道路の事だと思います。既存の道路とは昔からある道路のことで、ひどいものになると80cmぐらいの幅の道路というか、通路に近いものもあり、非常に不便です。こういった、幅員が4m以内の道路は道路中心から2m後退して、お互いが道路として提供することによって、4m幅の道路を確保しようというのが建築基準法上の道路です。しかし私たち不動産業者が宅地を開発する時、すなわち新しい道路をつくる時には、最低6m幅が必要なのです。

昔、法善寺横丁の路地幅は2.7mしかなかったのですが、火災によって焼失した店の建て直しをする際に、行政から4m以上にしなさいと指導を受けました。しかし地元は拡幅すると町並みが壊れてしまうという理由から、大反対運動をして路地幅をそのまま維持することが出来たそうです。

私は観光地の道路はあまり広過ぎるとムードが出ないと思います。やはり3mぐらいの道をギューギューに混み合って、肩すれ合って歩くのが観光地には向いているのではないでしょうか。

金沢市中心部にある木倉町は、割烹、居酒屋などの店が並んでいて観光客で賑わう人気のスポットですが、3m弱の幅しかなく、まさにそぞろ歩く感じです。それに対して小松駅前通りは人通りがさほどでもないのに、だだっ広い道路が走っています。せっかく広くした道路も、横断が出来ないため信号が多く設置され、本蓮寺の交差点から北國銀行小松中央支店の交差点迄、一体いくつ信号があるのでしょうか。あの信号通りで信号につかまらずに通れたら奇跡です。そんな道路計画をしている上、この計画に責任を取る者が誰一人いないというのはなんとも不思議です。何のためにあんなに広い道路幅をとったのでしょうか?車が通過し易いように考えたのだとしたら、あの広い短い通りに信号待ちでイライラしなければいけない今の現状は本末転倒だと思います。

私は、道路の幅はその用途に応じて計画すべきだと思います。小松商工会議所の通りは20mあり、国土交通省の規則では中央分離帯をつけなければならない規則です。しかし、あの空港軽海線に中央分離帯をつけると、車が通過する為だけの用途になってしまい、面として、街としての賑わいが失われてしまうのです。その証拠に、今既に中央分離帯がある所の沿線沿いにはほとんど店舗が建っておりません。そんな通過する為の道路への出店なんて必要ないと思うからです。街を発展させる為、街づくりをする為には道路一つとっても緻密に考えていかねばならないのです。

龍助町の無電線化にさらに舗道をつけたら最悪です。もっと緻密に考えて計画してほしいものです。都市計画は道路一つとっても大変重要なのですから。その他都市計画には色々あるのです。よく考えましょう。

久しぶりに新型コロナウィルスから離れましたが、新型コロナウィルスはなかなか良くなる兆候も見えず、確実な解決の方向は何も見えていません。毎日繰り返される「何人感染」なんていう発表よりもwithコロナについて詳しく分かりやすく伝えて欲しいと思います。

令和2年8月24日記述

不動産遊民

都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)

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